糖鎖は免疫においてどのような働きがあるのか?

このページではその糖鎖と免疫の関連について紹介していきます。

糖鎖は免疫との関連が深いとされている

糖鎖は人間の細胞だけでなく、細菌やウイルスの表面にも存在します。これがどう免疫の話とつながってくるのでしょうか?

免疫には自然免疫と獲得免疫の二つが存在する

前提として免疫には自然免疫と獲得免疫の二つが存在します。

自然免疫はあらゆる動物に備わっている、自分の体をウイルスや細菌から守る大切な仕組みです。

(中略)

獲得免疫は、生まれつき備わっているものではなく、敵(抗原)に出会うと、その敵に応じた闘い方を学んで記憶します。

(出典:自然免疫と獲得免疫セレンクリニック(がん免疫療法セレンメソッド外来)

後者の獲得免疫の仕組みを活用して病気を予防するためにワクチンは誕生しています。

糖鎖は自然免疫と関連していることが明らかに

糖鎖はもともと備わっている自然免疫と関連していることが明らかになっています。理化学研究所による研究にて、以下のような内容が発表されています。

インフルエンザウイルスなど重篤な病気をもたらす病原体は、宿主細胞の糖鎖[5]を介して感染することが知られています。このように、TLRを介する自然免疫と糖鎖を介する感染機構のそれぞれが、生体において重要な役割を果たしています。

(出典:病原体センサーの機能を変える糖鎖を発見 | 理化学研究所

自然免疫[1]反応において、さまざまな病原体を認識し重要な役割を果たすToll様受容体4(TLR4)の働きが、たった一つの糖の有無で大きく変わることを見いだしました。

(出典:病原体センサーの機能を変える糖鎖を発見 | 理化学研究所

このように病気の感染経路にもあり、免疫機能を活性化させるための司令塔でもある糖鎖は免疫において非常に重要な役割を担っていると言えます。

各大学でも研究が進められている

糖鎖はDNAよりも構造が複雑で、まだまだ明らかになっていない部分も多数存在します。一方、各大学での研究が進められており2021年度から東海国立大学機構、自然科学研究機構などがタッグを組み、10年150億円を使って研究を進めることとなっています。

立教大学による糖鎖の研究

立教大学による研究では以下のような内容が発表されています。

免疫反応の抑制と活性化がどのようにして調節されているのか、その仕組みはよく分かっていませんでした。

(中略)

「糖鎖」という物質がこのダイナミックな制御を行っていることを発見しました。

(出典:https://www.rikkyo.ac.jp/news/2015/04/qo9edr000000c13n-att/pic-news140417_002.pdf

千葉大学による糖鎖の研究

一方千葉大学でも糖鎖について研究が進められています。以下の文章からも糖鎖に対する期待度の高さが伺えるのではないでしょうか。

糖鎖に注目することで、新たな免疫療法や自己免疫疾患の治療薬の発見につながるのではと、期待を高めている。

(出典:【糖鎖創薬】千葉大学糖鎖創薬研究拠点の創薬シーズ探索への展開|INSTITUTE FOR GLOBAL PROMINENT RESEARCH

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